妥協するなら数千tでかまわない。
妥協を許さぬRZFは8,000tプレスでなければならなかった。
8,000tという数字をあえてここに公表するのはRZFの自信、そしてこだわりを知っていただきたいから。RZFのために特別に採用されたアルミ材は粘り強く、これを鍛え上げるには強大なプレス機が絶対条件であった。右の写真は国内において稀少、世界でも屈指といえる8,000tプレス機。このプレス機を経て作られたアルミホイールはモータースポーツ界に数多く送り出され、多くの信頼を得ている。その風貌は巨大かつ重厚で、まさにモンスター。RZFはこのモンスターから強さを授けられるのだ。妥協を許すなら数千トンでかまわないだろう。妥協を許さぬRZFは8,000tプレスでなければならなかった。
成分密度が緊密になるほど強く。
組織が線状になるほどしなやかに。
8,000tプレスなら享受が大きいのは無論。
アルミはプレスすることで成分密度が緊密になり、剛性が高まる。そして組織の状態にも変化を及ぼし強靭ささえ生み出す。アルミの断面をミクロの世界で拡大すると組織の状態が見えてくる。プレスされていないアルミは組織が点状に結びついている。この状態は硬いながらも、大きな衝撃に割れてしまう原因となりやすい。一方プレスされたアルミは組織が点状から線状に変わり結びつく。この状態はしなやかさを生み、硬さを強さに変えてしまう。大きな衝撃にはしなやかにたわみショックを吸収し、割れにくくしてくれる。これらのメリットを多く享受しようとするのならやはり8,000tプレス機が必要とされる。


この時点ではデザインの片鱗さえ許さない。
アルミを苛酷なまでに鍛え上げ、裂開へと導く。
8,000tのプレスによりアルミをこんなにも円盤状にしてしまう。この時点ではリムとディスク部分をわずかに認めるだけで、デザインは片鱗さえ見ることができない。圧倒的な力で可能な限りの剛性を引き出すために、プレスとデザインの成形を合わせて行なうようなことはすべきではない。裂開への道程は鍛錬あるのみである。
