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裂開鍛造

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熱処理

熱を加えることで成分を整え、強度を高める。

名刀が生まれる試練、刀鍛冶でいう焼き入れの工程。
520℃の熱を加えて冷やす。

刀鍛冶に鍛え抜かれた鋼は赤くなるほど熱せられ、直後一気に水で冷やされる。いわゆる焼き入れの工程で、この熱処理で材質が安定し剛性が増す。多くの名刀が受けたであろうこの試練はRZFにも与えられる。焼き入れの温度は520℃。裂開の説明で触れたように、熱による変形の恐れがあるため一気に水で冷やしこれを防ぐ。さらにRZFの工程はここからが違う。焼き入れ後、加工→塗装へと移る鍛造ホイールは少なくないが、RZFは再度スピニングを施し、フォルムの精緻に万全を図る。スピニングのマシンに2度もかけることは、生産において非常な負担でもあるが、名刀がかつて手間を惜しまれなかったように、RZFにもできる限りの手が加えられる。

加工

アルミホイールの成形を完成させる最終段階。

型通りの平凡はいらない。
独自の削り出しがRZFに個性を刻んだ。
H断面ツインスポーク。

鍛造ホイールのデザインに制限があると言ったのは誰か?RZFのデザインはこんなにも自由だ。H断面ツインスポークによる精悍かつ洗練されたフォルム。8,000tプレスそして裂開で剛性が高められたことで可能となった「削り出し」によりデザインの表現は豊かに。そして精度さえ極まった。鋳造やプレス値の低い鍛造では剛性に欠け、RZFのH断面ツインスポークを再現することは極めて困難。が、フォルムの成形を型に頼っていては、まさしく型通りのデザインにしかならない。未だ鍛造であることを理由に型に頼る平凡を、RZFはその個性で置き去りにする。

アルミホイールの成形を完成させる最終段階。

アルミホイールの成形を完成させる最終段階。

デザインだけではない。
H断面ツインスポークは軽量化と高剛性さえ手に入れた。

軽量化と高剛性の両立はアルミホイールに限らず、さまざまな分野で追求を迫られている。高層ビルなど大規模な建設の分野も一例で、そこにはH鋼という材料が活かされている。H型の断面を持ち、軽量化と高剛性が両立された鋼材だが、まさにこの特性が活かされているのがH断面ツインスポークである。断面がH型になるように溝を作ることで、そのシルエットに鮮烈な印象をもたらしているが、同時に軽量化まで実現しているのだ。剛性はH鋼の理論に同じく高いレベルを保つことができる。

コーナリング走行時のシミュレーションによる応力解析結果

コーナリング走行時のシミュレーションによる応力解析結果コーナリング走行時のシミュレーションによる応力解析結果

H断面ツインスポークの外側(Hの文字で言う縦の2本線の部分)が赤く、ここに最も力がかかることを表している。決して剛性の不安を示すものでなく、もしスポークが弱いならホイール全体に負担がかかり、他の部分に赤色が及ぶことになるが、H断面ツインスポークの内側(Hの文字で言う横の1本線の部分)、ホイールの中央、リムの部分は全く赤くない。これはH断面ツインスポークの剛性が高く、この部分だけで力をがっちり受け、うまく分散していることを表している。コーナリング時にかかる力に負けず、タイヤの性能をしっかり路面に伝える性能を持つことが分かる。

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